しゃらくさいぜ思い込み

 

こんばんは、哲学平です。

 

「やっぱり僕たちは思い込みの中で生きているんだなぁ」と、ことあるごとに思います。みつお風に。

 

有名な話だけど、「ノミのジャンプ」という話があります。

本来ノミという昆虫は1メートル以上ジャンプできるけど、30センチの箱の中にあるていどの時間入れておくと何度も頭をぶつけるうちに「自分はこのくらいしか飛べない」と思い込んでしまい、箱から出した後も30センチしかジャンプできなくなっている、という実験の話。

 

 

この何年か前に聞いたノミの話を久しぶりに思い出す出来事が、昨日、友達と呑んでいた居酒屋でおきました。

 

 

まだ新人だろう若いバイトの店員さんが、通路を挟んで僕達の隣の席で盛り上がっている40代くらいのおじさん6人組から注文をとっていた時でした。

 

店員「おまたせしました!ご注文おうかがいします!」

おじさん「生6つと、お造り七種盛り!」

店員「はい。かしこまりまし..」

おじさん「それとエイヒレ二皿と鶏皮タレ2塩2とネギ串がおい、お前食べる?じゃあ4で砂肝が2海鮮サラダと馬刺しと…」

店員「しょ、少々お待ちく..」

おじさん「あっあとつくね忘れてた!塩とタレ一本ずつで!それとあれ?ぼんじり頼んだっけ?まあいいやとりあえずぼんじり2つと..」

店員「すいません!!少々おまちください!!」

おじさん「兄ちゃん遅いよ〜」

店員「申し訳ありません..(汗)」

 

 

みたいな会話が繰り広げられていました。

まぁおじさん達も悪い人達じゃなさそうで、酒の席だしおおざっぱな感じになっちゃうのはわかるし、居酒屋でたまに見る光景の一つだなぁぐらいにしか思っていませんでした。

 

でもその後なんとか注文を取り終えて、厨房に戻る店員さんの少し悲しそうな表情を見たときにふと思ったんです…

 

 

これってあのノミの話のやつやー!」と。

 

 

もしかしたら、あの店員さんは「自分は注文とるのが下手なんだ」と思い込んでしまったかもしれません。

 

ただ箱に入れられて、頭をぶつけただけなのに、自分はここまでしか飛べないと思い込んでしまったノミのように、確実に注文の仕方が雑な客の方に問題があったのに、自分はちゃんと注文をとれないと思い込んでしまったかもしれない。

 

いやー世界って怖いなぁ〜怖いなぁ、と稲川淳二風に口ずさみましたよ。

 

きっと僕達は普通に生活しているだけで、気付かないうちに色んな思い込みという名の箱をかぶせられているんでしょう。

 

しかし、僕達、人間はノミほどアホではないので、今まで出来ていたことを何回か失敗しても、そこまで自信をなくさないと思うんですよ。

「出来た経験がある」という記憶は残っているからです。

 

ヒューマンなめんなよと。

 

だから僕達ヒューマンは途中での失敗を乗り越える努力はできるはずなので、「途中で失敗」の思い込み危険度は低いと思うんです。

 

僕達が気をつけなくちゃいけない、思い込み危険度MAXの状況は、「最初に例外が来ちゃった時」です。

 

先ほどの注文をとるのが遅いとお客さんに言われてしまった青年も、バイトに慣れてきた時に言われていたら落ち込まなかったと思うんですよ。

 

何人ものお客さんの注文をとった経験があれば、

「あっこんな注文の仕方の人今までいなかったな。全然注文とるの間に合わないけど、しょうがないか。」 

と、そのお客さん達が例外だと気付くはずなんです。

しかし1番最初に例外が来てしまったら、その例外を通常として思い込んでしまうことが多々あるんじゃないかと。

 

 

初めての小学校の運動会で、ビリになった経験から自分は足が遅いと思い込み、走るのが嫌いになってしまった、短距離走の才能を持っていた少年。

 

授業中先生に指され、トンチンカンすぎる答えを言ってしまい、クラス中から「バカ子」とあだ名をつけられ、自分は頭が悪いと思い込んでしまった、IQ180の少女。

 

向井理レベルのルックスの持ち主しかいない町に生まれてしまい、「自分はブサイクだ」と思い込んでしまった普通のイケメン。

 

最初に「たまたま失敗した」というだけの可能性があるのに「自分はダメだ」と思い込んでしまうことには本当に気をつけなくてはいけません。

自分のせっかくの可能性をなくしてしまうからです。

 

1回ダメでも、すぐにまた挑戦していきましょう。

「なんで1回目できなかったんだっけ?」と思うくらい簡単に出来てしまうかもしれませんよ。

 

僕もこのブログのアクセス数が永遠に全く増えなかったとしても、

「あぶねー。おれブログのセンスないと思い込まされる所だったわー。これ一つめのブログだからなぁ。例外が1回目にくることってやっぱりあるよねー。いやホント危なかった。」

 

「例外だった。」の一点張りで前向きに次のブログを始めようと思います。

 

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