前日にイルカと泳ぎ、マウナケアで夕陽と星空を観た、少し疲れた体で動きだした3日目。
(イルカとマウナケアの記事はこちら↓)
朝からハーツレンタカーで小さなシボレーを借りて、「サウスポイント」と呼ばれる、ハワイ島の南端にある崖に行ってきました。(ハーツレンタカーは日本からネットで予約していきました)
10年ぐらい前に読んだ、吉本ばななさんの同名小説『サウスポイント』の中の、以下の文章を読んでから「死ぬまでに絶対に行きたい」とずっと思っていた場所です。
そしてその日、ひとりでドライブしていて、ほんとうはレンタカーで行ってはいけないサウスポイントという場所に、どうしても行きたくなって、時間もあるしまあいいや、行ってしまえ、と思ってひとりでレンタカーを運転してふらふらと行ったの。
そろそろ夕陽がきれいだろうななんていう軽い気持ちでね。
そこは切り立った崖でようするにハワイ島の南端にあるの。ものすごく海が青くて、そこから先はずっと遠くまで海がひらけていて、風が強くて、あらゆる色が存在していて、この世の果てみたいな場所なのよ。
吉本バナナ 『サウスポイント』
「本当はレンタカーで行ってはいけない」
「この世の果てみたいな場所」
こんなこと言われたらめちゃくちゃ憧れちゃうじゃないですか。
ということで実際に行ってみたら、
本当にこの世の果てみたいな場所だったし、
本当にレンタカーで行くのは危なかった
ので、そこらへんを詳しく書いていきます。
世界の果てサウスポイントの絶景
サウスポイントは前述した小説『サウスポイント』の一説のように、とにかく風が強くて、柵も何もないから、崖から落ちてしまいそうな怖さと、近くに街が何もない寂しさが相まって、本当に世界の果てのように感じられる場所でした。
海じゃない方を振り返ると、どこまでも見渡せるのに、どこまでも町の気配がなく、世界の果てに来てしまった感じがする。
観光客の人達がいるおかげで、安心できるけれど、もしも他に人がいなかったら寂しさにやられそうな景色でした。(超余談ですけど、景色も音楽も絵画も超綺麗なものほど、少し鬱感がありますよね。)
溶岩の黒、空の水色、海の青、木の緑、塩で枯れ気味な草の黄色、ここに夕陽の赤が入れば、確かに全ての色がある景色になりそう。
そしてここはダイブスポットとしても使われていました。
「危ないから飛び込まないこと」と書かれた看板があったけどガンガン飛び込んでました。
こちらの動画にダイブの様子が撮影されています↓
15mも高さのある崖からみんなよく飛び込めるなぁと感心しました。
僕にはこの高さから飛び込む勇気は絶対にないけれど、もしも飛び込みたいというジャッカル精神の持ち主は、地元の人に飛び込んで良い場所を聞くなどして、本当に気をつけてやってください。
一応危険な時用に、つかまることができるブイみたいなのも用意してありました。
「飛び込むなって言っても飛び込んじゃうやついるから、一応用意しといてやるか」って感じがアメリカっぽくてなんかいいですよね。
①穴に注意
このサウスポイントは、本当に風が強い上に、足場にボコボコと穴が空いているので、飛び込まない方も気をつけてください。
風の強さと足場の悪さで、けっこう怖かったです。
②トイレもこの世の果て
サウスポイントには仮設トイレが2つあります。
前述したとおり、近くには全く町がないので、このトイレを使うしかないのですが、サウスポイントよりもこの世の果ての様なトイレでした。
この中は、色んなものが便器からはみ出し、 ハエが尋常じゃない数いて、「この世の果て」というより「この世の終わり」になっていますので、覚悟を決めて入りましょう。
他にトイレがありそうに無いので、仕方なくトイレを使った僕の彼女は、半泣きで「もうサウスポイントには来ない」と断言していました。
(息をしないようにトイレをするのが精一杯で中の写真を取れずに申し訳ないです。)
サウスポイントへの行き方
サウスポイントへ行くには、特にツアーなどがないため、レンタカーで行くしか方法がほぼありません。
しかし前述した小説『サウスポイント』にも書いてあった通り、レンタカーで行くことは本来禁止されています。
というのも、サウスポイント付近の道は、狭くて両脇に深い溝があるため、そこに落ちると小さなレンタカーでは車体に傷が付いてしまう可能性が高いので、サウスポイント近辺の道だけ保険がきかないことになっています。
タイヤが大きく車体位置が高い四駆系の車なら問題ありません。レンタル費用は高額になってしまいますが。
↑一見普通の道に見えるけど、脇の溝がかなり深いです。
(さっきのトイレと同じで、こちらも写真を撮る余裕があまりなくて申し訳ない)
僕も対向車とすれ違う際に、一度片側のタイヤが溝に落ちてしまい、軽くですが車体の底をぶつけてしまいました。
もっと溝が深いところだったら危なかった。
(こちらのサイトからお借りしたこの写真がわかりやすかったです。
道の両脇の砂利になっている部分が溝になっています。写真で見ると浅く見えますが、実際はゆっくりでも落ちると車が弾むくらいの深さです。)
運転に自信のない方で、どうしてもサウスポイントに行きたい方は、
・ゆっくりすぎると感じるぐらいゆっくりな安全運転でいく
・お金を奮発して四駆を借りる
の二パターンで行くしかないです。
(東京や地方都市などの交通量が多く、車線が狭いような、難しめの道路で運転した経験がある方はきっと大丈夫だと思います。)
すごく大変に感じるかもしれませんが、南の果ての何も無い場所だけあって、対向車の数は多くないので、慎重に衝突事故さえ避けれるように徐行運転でいけば、きっと冒険をした満足感が得られるので、是非チャレンジしてもらいたいです。
前回書いたマウナケア頂上に向かう山道に比べたらずっと簡単です。
そしてまた長い道のりを通って、コナの街に帰り、夜はババ・ガンプという映画『フォレスト・ガンプ』をモチーフにしたエビ料理レストランに行きました。
続きは次の記事で。
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