壮大なロックバラードが大好きです。
ただのバラードではなく、エレキギターが鳴り響くロックバラードってより一層「壮大さ」を感じさせてくれるところが魅力的。
有名なものだと、映画『アルマゲドン』の主題歌に使われたエアロスミスの『I Don’t Want to Miss a Thing』ですね。
普段はエレキギターの音が目立ち激しい音楽を作ることが多いロックバンドが、静かで美しいアコースティックな音の中、しっとりとメロディーを歌い上げ、後半に進むに連れてエレキギターとドラムがどんどん前に出てきて、「ドーン!」と盛り上げてくれると、「The 壮大」な感じがしてグッと来るんです。
曲の前半で抑えて抑えて最後に大爆発させるというある意味シンプルな構造なんですけど、それでもやっぱり感動してしまいます。
Radioheadの『Fake Plastic Trees』や、Coldplayの『Fix You』の静けさからの最後にエモーションの大爆発が来るところなんて、いつ聞いても涙腺が刺激されちゃうんです。最高。
↑2:30秒付近から大爆発
↑2:26秒あたりから上げて来て、2:54から大爆発
そんな壮大でどうしても感動してしまうロックバラードの名曲が、また1つ新たに誕生しました。
それがイギリスのロックバンドThe 1975の『I Always Wanna Die (Sometimes)』という曲です。
(The1975についてはこちらの記事をどうぞ↓)
この曲は公式なMVが作られていないので、ファンの方が作った『ウォールフラワー』というこれまた素晴らしい映画の場面集に、曲を合わせた動画をどうぞ。
どうですか?
少しコテコテと言ってもいいくらい、ロックバラードじゃないですか?
しかも名曲の方の。
この曲が名曲に並ぶ理由は、まずロックバラードに重要な出だしの静かなパートの美しさがハンパじゃないことですね。
0:06までのアコースティックギターのみの時の音の繊細さと切なさ。
そして0:06から入ってくる温かいんだけど寂しくなるようなピアノ。
初めて聞いた時に、この時点で「名曲だな」と感じました。
ピアノのフレーズが少し、名曲『ジュラシックパークのテーマ』を思い起こさせます。
そして1:11にエレキギターが登場し、サビに突入します。
ボーカル、マシュー・ヒーリーの美しい裏声で「I Always Wanna Die Sometimes」と繰り替えし歌われるこのサビのメロディーの美しさは、The1975の曲の中でもトップクラスじゃないでしょうか。
また「I Always Wanna Die (僕はいつも死にたい)」という歌詞は一見「中二病」感が出てしまうのですが、その後に「sometimes」と入ることで「僕はいつも死にたい。ときどき。」と言葉遊びのようで、ユーモアを感じられて歌詞の世界に入りやすくなるところも良い。
そして3:00のところから一旦フッと静かになります。
そこでこの曲の持つ、メッセージ・美しさ・切なさなどを全て味合わせてからの、3:16からのエモーション爆発!
大サビの前で一旦静寂を作って盛り上げるというのは定番の手法ではあるんですが、わかっていたってグッとくるのがロックバラードの名曲なんです。
このLIVE映像の3:15あたりから感動する女性が映されますが、めちゃくちゃ気持ちわかりますもん。
しかも大サビ前の静かになるところで、この感動する女性が映されるので、曲と女性の美しい感動の表情が合わさって、YouTubeを観ている僕も余計に感動するという現象が起きるほどです。
ボーカルのマシュー・ヒーリー本人も感動して泣きそうになっているほどです。
そしてそれを観ている僕もさらに感動しています。
感動の連鎖を起こす、それがロックバラードです(?)
こんな懐かしさすら感じるような名曲を、最新の音楽をバリバリ作っている1975が作ってくれたことが嬉しかったので記事にしてみました。
夜に散歩したりドライブしたりしてる時に聞いても最高な曲なんで是非ゆっくり聞いてみてください!
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