相変わらずコロナが収まらない中、ことあるごとにアルコール消毒をするのはすっかり習慣になりました。
そんな中、特に今年に入ってから、会社を始め様々な場所で、『足踏み式の消毒液スタンド』を設置してくれている場所が増えていて、便利で嬉しいです。
足元のペダルを足で押す(踏む)だけで消毒液を噴出してくれるので、
「アルコール消毒はしたいけれど、色んな人が触っているポンプ部分を触るのに一旦抵抗を感じる」
というストレスを解消してくれる素晴らしい道具なので、「家のドアの前にも欲しいなぁ」と思っていた。
けれど、買おうとすると、安い物でも10000円程度するので、ちょっとためらってしまってました。
そんな時、土曜の朝布団でゴロゴロしている時にTwitterを開くと、ちょうど自作で作った足踏み式消毒液スタンドの話が話題になっていた。
郵便局行ったら
塩ビの水道管?で作られた
足踏みの消毒液スタンド
(おそらく自作)
があってシンプルな作りの上、誰
でも安く作ることができそうでいいなと pic.twitter.com/d9nJhWGU15— avcat (@avcat_jp) March 26, 2021
塩ビのパイプなんて「存在は知ってる」くらいの物だったんだけど、安いみたいなので、最悪失敗してもいいかなぁと、カインズに買い出しにいって、試しに作ってみることにしました。
結局見た目は最悪だけど、2000円程度で、足踏み式スタンドとしての機能はちゃんと果たす物が完成しました。
自作した塩ビで作った足踏み式消毒液スタンドが見た目は酷いけれど、便利で気に入ってます。 pic.twitter.com/LMN0pqZBZ5
— 洋平(読めるブログ) (@noyesyesyesyes) April 2, 2021
見た目は酷いけれど、1週間使ってみて壊れる気配が全然ないので、家で使うには十分で満足しています。
そこで今回は、僕と同じように、家に足踏み式の消毒液スタンドが欲しい方用に、
・自作のために必要な物
・作り方
・コツ
を買い出しから、組み立て、完成までの様子を交えて、写真付きで説明していきたいと思います。
足踏み式消毒液スタンドの作り方
まずは足踏み式スタンドを自作するための設計図を参考に、塩ビパイプなどの、必要な部品を揃えに買い出しにいきました。
①設計図を見る
この塩ビパイプを使ったスタンドの設計図は、タカラ産業さんが、足踏み式消毒器をDIYした際のYouTubeの概要欄にアップしてくれていたものを参考にしました。
上の図のように、とてもシンプルでわかりやすく書いてくれていたんですが、そもそも塩ビパイプがどんな感じの物で、「TSエルボ」「TSチーズ」などがなんなのかなど、何も知識が無いので、「実際に見てみるしかないな」と思い、さっそく布団から出てカインズホームへ行ってみました。
②塩ビパイプや接続部品の買い出し
カインズホームに着いて、初めて塩ビパイプが置いてあるゾーンに行ってみたら、想像以上にたくさんの種類・色・形状の塩ビ部品があって驚きました。
Twitterで話題になっていた画像や、タカラさんの動画では、グレーの塩ビ菅が使われていましたが、ホワイトとベージュもあったので、「家の前に置くのなら明るい色の方が良いなぁ」と感じたので白の塩ビで揃えていくことにしました。
まずは2mのパイプを、14mmの物と22mmの物を一本ずつ購入しました。
そしてタカラさんの設計図通り、『エルボ』と呼ばれる、L字方の塩ビ部品を、14mmを4個
22mmを6個購入。
そして『チーズ』と呼ばれる、T字方の塩ビ部品を14mm1個、22mmを6個購入。
エルボやチーズのホワイトが足りなくなってしまった時は、店員さんに在庫を確認するのもめんどうだったので、ベージュで個数を合わせました。
こうゆう馴れない作業をする時は、細かいところにこだわり出すと面倒になるので、気にしたらだめです。
・塩ビ管について全く知識がなかったので、適当に色で選んでしまいましたが、本来は使い方によって使う物が変わるようです。
・グレイの物には『VP』、ホワイトの物には『VE』と書かれていたんですが、この違いは、水の配管用か、電気の配管用かのようです(水回りに使うのがVP(グレー)電気の配線に使うのがVE)。
・水の配管に使用する『VP』の方が肉厚にできているので、同じ外径でも少し丈夫にできているみたいです。 今回のように簡単なスタンドを作る程度だったら、どちらでも大丈夫です。
・そしてタカラさんの設計図では「VPの13mmと20mm」を使用することが記載されていますが、
VEの14mmと22mmは外径が同じで、どちらも同じように使えるとカインズの店員さんに教えてもらったので、見た目が好きだったホワイト(VE)の物にしました。
僕はその日に思いつきで作り始めたので、買い出しにいきましたが、作る予定が決まっている人やホームセンターが近くに無い人は、ネットで頼んでおいてもいいと思います。どっちにしろ安いので。
消毒液を入れる用のカゴ
塩ビパイプの一式を購入した後は、消毒液を入れるカゴを探しました。
タカラ産業さんの動画で使用していたように、網状の入れ物だとパイプに固定するのが楽そうだと感じたからです。
消毒液はビオレの物を購入しました。
このサイズに合う物を探していたのですが、カインズにはちょうどいい物がなかったので、ダイソーに移動してみたところ、良さそうな2種類のカゴを発見したので、両方購入して帰宅しました。
すると網状のかごが、ビオレの消毒液と完全にピッタリでした。
そして消毒液を入れたカゴとパイプを固定する、塩ビパイプ用の固定器具(サドル)も購入したので、いよいよ帰って組み立て作業を始めます。
③塩ビパイプをカットする
ここから組み立ての作業に入りますが、丸ノコ(電動ノコギリ)があるとかなり楽でした。
逆に言うと丸ノコ以外は何も必要ないので、持っていない人は誰かに借りるか、ホームセンターで使わせてもらうと良いと思います。
それかホームセンターで切ってくれるのなら、それが一番早いのでおすすめです。
正確さは気にせず大体で切っていく
これもさきほどのタカラさんの設計図を見て、長さを測り印をつけていきます。
そして家に唯一あった、サビサビのノコギリで切ろうとしたら、なかなか歯が進んでいかず、「意外とこれ時間もかかるし、かなりしんどいぞ」と感じました。
そこで使い慣れてないのでちょっと怖いけれど、電動丸ノコをひっぱりだしてきて使うことにしました。
サクッと切れるので、かなり簡単になりました。
ですので電動の丸鋸か、よく切れるノコギリを、買うか借りるかして、準備しておくことをおすすめします。
そして丸鋸のおかげで楽になって、ガンガン切っていったのですが、「しっかりと計る」「正確に切る」とかはめんどうなので、切断面は酷い物ばかりでした。
でも最後までやり切ることが大事なので、こういう細かいところは気にしないでガンガンとイビツな形に切りながら、塩ビパイプの切断を全て終えました。
電動丸鋸で1本目のパイプを切る際、破片が顔に当たったんですが、かなりの威力だったので、「今のが目に当たっていたら。。」と考えてゾッとしました。
そこで急いでゴーグル代わりのサングラスと、マスクもつけて作業することに。
電動のノコギリを使う時は、手だけでなく、顔の防御、特に目はちゃんと守った方がいいですね。という当たり前のことを実感しました。
④塩ビパイプと部品の組み立て
そしてここから組み立てていきます。
慣れない買い出しと、切断で時間がかかりましたが(ここまでで2時間くらい)、ここからは簡単でした。
切った物と買った部品をハメていくだけなので、ざっと写真メインで紹介していきます。
気持ちよくはめていく
切ったパイプを、エルボやチーズなどの部品にスポスポとはめていくんですが、すっぽりとハマるので気持ちが良い作業でした。
タカラさんの設計図に書いてあった、「塩ビパイプを約2m」というのを、めんどいので2mちょうどで用意したら、ほんの少し足りなくなったので、できれば2.2mぐらい用意できるとバッチリでした。
もう一度買い足すのもめんどくさいので、足りない分は、片側だけを短くしたりして、なんとかごまかしてみました。
そこらへんもあまり気にせず、どんどん進めていきます。
上の写真のように、22mmの管に14mmの管を通したところが、足で踏むだけで、消毒液のポンプ部分を押して戻る動作をしてくれる要になる部分です。
そしてだんだん形になってきたところで、部品が一つ足りないことに気づきました。
L字型のエルボというパーツをちゃんと必要個数買ったつもりが、一つストレートな物が混じってしまっていました。きっと同じ棚に、入ってしまっていたんだと思います。
何も考えずに数だけ数えて、買い物カゴに入れていたので、気づきませんでした。
仕方がないので、さっき行ったカインズとは違う、最寄りの小さなカインズへ。
すると、こっちでは白やベージュの塩ビ管はなく、グレーのVPのみしかおいてありませんでした。
しかし違うカインズに行くめんどくささには勝てなかったので、「VPの13mmとVEの14mmは外径が同じで、問題なく使える」ということを、カインズホームの店員さんに再確認し購入。
そして「1ヶ所だけグレイなのも逆におしゃれだな」とか適当なことを言いながら、組み立ても終盤になります。
これでスタンドは完成したので、後はアルコールスプレーとカゴを設置するだけだったんですが、また問題発生。
消毒液ケースの高さと合わせる
塩ビパイプの高さがアルコールスプレーケースの高さに、足りてませんでした。
しかし、今からパイプを買い直して、また切断する気力も体力もなかったので、仕方がなく設置するバイプの位置を下げることにしました。
一旦パイプを軽くハズして、もう計測することもなく感覚で切ってみます。
そして改めてアルコールスプレーを入れると、良い感じに入るようになりました。
これであとは、アルコールスプレーをいれたカゴをパイプに固定すれば終わりのはずだったんですが、
このサドル部分とカゴを固定するための、ビスやナット、結束バンドなどを買い忘れていたため、またカインズに行かなければ。。となったんですが、もうめんどうだったので、
テープでぐるぐるにしちゃいました。
そしてなんなら完成後にボンドで補強しようと思っていたパイプの繋ぎ目も、全部ぐるぐるにしてやりましたよ。
上の写真のように片手で持ち上げてもガタガタしないぐらい、頑丈になったので、見た目は酷いけれど、長持ちしてくれそうで満足です。
足踏み式の消毒液スタンド完成
そしてついに足踏み式消毒液スタンドが完成しました。
使ってみると、このぼろぼろの見た目からは想像できないほど滑らかに、アルコール消毒液を噴出してくれます。
このツイートを朝見て、早速足踏み消毒液スタンド作ってみました!塩ビもだけど、やっぱりテープって最強ですよね!!(似てるけどそれでは無い感) https://t.co/HJtNe7SDlm pic.twitter.com/GtOx6sopeN
— 洋平(読めるブログ) (@noyesyesyesyes) March 27, 2021
一番心配だった、「スプレーした後、ケースのパイプが戻る力だけで本当に上に上がるのか?」という部分も何も問題なく、市販品のようになめらかに上に戻ってくれます。満足です。
そしてこの足踏み式スタンドのおかげで、毎日仕事が終わって家に着くたびに、ドアノブを触る前にどこにも触れずにアルコール消毒ができるので、かなり快適になり、ストレスが減りました。
一週間使っていますが、テープのおかげもあるのか壊れる気配も全くないし、なんやかんや作るのも楽しかったし作ってよかったです。
月収40万あったら市販の買ってましたけどね。
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