ブライワックスのオリジナルとトルエンフリーの色と匂いの違いジャコビアンとウォルナットで比較

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先日、木材塗料の『ブライワックス』をSPF・パイン材・杉にそれぞれ全色塗って、比較した記事を書きました。

この比較記事を書く前に、ブライワックス全色を購入するに当たって、悩んだのが、トルエンを含まない「トルエンフリー」が発売されている8色、

・ジャコビアン

・ウォルナット

・ラスティックパイン

・ミディアムブラウン

・アンティークブラウン

・ダークオーク

・オールドパイン

・クリア

をトルエンフリーの物にするか、通常のブライワックスであるオリジナルにするかということでした。

というのも、トルエンは一応毒性の化合物なので、できれば入っていない方がありがたいんですが、色がオリジナルと比べて、どう変化するのかが気になったからです。

トルエンとは

トルエンとは塗料や、接着剤、農薬や殺菌剤に使用される、有機化合物です。吸入すると、高濃度では麻酔作用で意識がなくなることがあり、 高濃度の吸入を繰り返すと、呼吸器系の障害を起こす。低濃度でも頭痛、めまいを生ずることがあります。

そこで、トルエンフリーとオリジナルの色の違いを比較するために、ブライワックスの中でも特に気になっていた2色、「ジャコビアン」と「ウォルナット」を、それぞれ購入して、比較してみました。

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(オリジナルは缶にORIGINALと書かれている。トルエンフリーは特に無し。)

その結果、ニッぺの公式から説明が出ている通り、オリジナルの方が色が濃く、トルエンフリーの方が色味がさっぱりとしていることがわかりました。

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ですので、この記事では、その比較用に作った色見本と、両方を使ってみてわかった特徴を紹介していきます。

目次

ブライワックス「トルエンフリー」と「オリジナル」比較

それではブライワックス「ウォルナット」と「ジャコビアン」のトルエンフリーとオリジナルを、ワンバイやツーバイ(2×4など)に使用されるSPF材に塗って比較していきます。

ウォルナット比較

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(上がオリジナル、下がトルエンフリーのウォルナット)

まずはウォルナットの比較です。

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(オリジナルのウォルナット)

オリジナルは色が濃く、またSPF材の木目もくっきりとわかりやすく出ました。

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(トルエンフリーのウォルナット)

一方トルエンフリーの方は、色味自体は大きな違いはなかったですが、オリジナルと比べて見ると、色が薄めで、さっぱりとした印象です。

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(上がオリジナル、下がトルエンフリー)

どちらも良い色でしたので、特にどっちがおすすめとかは無かったですが、ウォルナットを使用する際には、少し濃いめの色で、重厚感や使い込んだ古材感を求めることが多いと思うので、その点ではオリジナルの方が、より「ウォルナット感」が強く、需要に会うように感じました。

POINT!

ブライワックスは、20度を超えるとワックスが溶けて液状になります。

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(30度を超える夏には完全に液体になっていた)

この液状化した状態と固形の時では、塗った時の色の濃さが大きく変わることがあります。(硬く固形状の時の方が色が濃いです。)

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(固形上のウォルナットを塗ったパイン材)

特にウォルナットは上の写真のように、茶色というよりも、黒に近い色になるほど、色の違いがあるので、塗る前にウェスやハケで擦って伸ばしてから、薄めに塗り始めて、好みの色に近づけていくやり方をおすすめします。

ジャコビアン比較

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(上がオリジナル、下がトルエンフリー)

次はジャコビアンの比較です。

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(オリジナルのジャコビアン)

こちらもウォルナットと同じくオリジナルの方が色が濃く、木目が強調されました

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(トルエンフリーのジャコビアン)

やっぱりトルエンフリーの方が色が薄く、さっぱりとしています。

個人的には、ブライワックスのジャコビアンに抱いていたイメージには、トルエンフリーの方が近かったです。

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(上がオリジナル、下がトルエンフリー)
POINT!

ブライワックス、ジャコビアンで検索した画像を調べていると、明るい色と暗い色の物が出てくると思います。

これは塗り方(ヤスリのかけ具合を含む)で、ワックスの色の濃さはだいぶ変わるので、それだけかと思っていましたが、オリジナルかトルエンフリーかの違いも大きかったんだと気づきました。

(ジャコビアンが思ったより濃く色になってしまった」という方をたびたび見かけます。)

ジャコビアンを濃すぎずにさっぱりと仕上げたい方は、塗り方だけでなく、トルエンフリーを使ってみると良いと思います。

トルエンフリーとオリジナル比較結果

以上の比較結果として、ブライワックスのオリジナルとトルエンフリーでは、前述したように、

・オリジナルの方が色が少し濃いめで、ハッキリとした発色
・トルエンフリーの方が匂いが無く、安全

という特徴がありました。

色を濃く出すならオリジナル

ブライワックスの色味が好きで、色をハッキリと出させたいのなら、オリジナルの方が色が濃く出るので、使いやすいです。より使い込んだ古材感・ヴィンテージ感を出せます。

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ウォルナットもジャコビアンも、色は全然違いますが、オリジナルとトルエンフリーの色の濃さの違いは、どちらも同じくらいの差だったので、色の濃さの差は、大体ここで比較した二色の差を想像してもらえばいいと思います。

個人的には、ウォルナットに関しては、オリジナルの方が色の発色が良くて好きでした。しかし、下の写真の様に、SPF材に塗るのなら、トルエンフリーの方がさっぱりしていて、好みだったで、本当にどちらがいいか選ぶのは難しいですね。

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(SPF材にトルエンフリーのウォルナットを塗った)

ジャコビアンに関しては、濃すぎないさっぱりとした色合いが欲しかったこともあり、どの木材にしろトルエンフリーの物の方が気に入っています。

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(SPF材にトルエンフリーのジャコビアン)

ですので、本当に好みによるので、自分の欲しい色の濃さに合わせて使い分けることが大事です。

匂いが無く安全なトルエンフリー

レビューを見ていると、多くの方があげているように、ブライワックスは匂いが結構キツいです。

ヘルメットのクリアーがけ木曜日にやって修正箇所が出てきてしまって金曜日乾かして土曜日ですが、、苦戦しておりますよーー!!やっとこさ最後の光が見えて来たーーー🤤クリアの乾燥時間中に初めてのブライワックス。シンナーともろもろの匂いでどうにかなりそうな1日ですた pic.twitter.com/YkDfne1uPy

— 神谷薫 (@fishertigar) July 11, 2020

室内で古木加工してみたら死ぬほど臭い笑笑 ヴィンテージワックスはアネコムシの匂いで、ブライワックスは灯油の匂いですね。 pic.twitter.com/yy03XbDtXe

— Hidessy (@Hidessy1) September 2, 2018

ガソリンスタンドで感じる匂いを強くしたような匂いで、シンナー臭く、強い匂いです。

全色の色見本を作っている時は、3時間くらい連続でブライワックスを使用している時もあったんですが、少し気持ち悪くなってしまいました。

その点トルエンフリーなら、匂いが無くなる訳ではないですが、オリジナルと比べると全然少なく、特に不快には感じないで使用できたので、じっくりと作業がしやすいと感じました。

ですので、なるべくトルエンフリーの物を使用したいなと個人的には思っています。

(色の濃さや、木目の出方は、ヤスリのかけ具合などで、ある程度調整できるということもあるので。)

【まとめ】使い分けが大切

ただハッキリと濃い色を出したい時は、オリジナルをやっぱり使うと思います。もちろんトルエンフリーが発売されていない色を使用する時も。

その時は、換気はもちろん、一回の作業時間を短くして、長時間トルエンを吸いすぎないようにしていれば怖がるほどでは無いので、気楽に使っていきたいです。

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(トルエンフリーがある8色は全てトルエンフリーで塗ったSPF材)

ということで、濃くしたい時はオリジナル、少し薄めに色を出したい時はトルエンフリー、そして匂いが苦手な人やシンナー系が体に合わない人もトルエンフリー、という感じで使い分けていくのがおすすめです。

また、トルエンの匂いがどうしてもダメな人が、無理してオリジナルを使わなければならないほど、ハッキリとした色の違いは無いので、気にせずトルエンフリーを使いましょう。

SPF材・杉・パイン材に、それぞれブライワックス全色を塗って比較した記事も書いたので、参考にしてみてください!

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