今年読んだ漫画の中で、『次の巻が気になってしょうがないランキング1位』を決めるとしたら、この「僕たちがやりました」の1巻です。
【「そこそこの人生でいい」という、夢をもたない「トビオ」という高校生が主人公。トビオが四人組でいつもつるんでいる友達たちも似たような性格。損得や、一緒にいる時の気楽さ、などが一緒にいる理由の緩い繋がりの友情でなんとなく日々を過ごしている。】
こう書くと、とてもダメなやつらの話に感じるがこの感覚は現代では多数派の、一般的と言ってもいい感覚なんではないでしょうか?
現に僕は読んでいる最中、この四人組に共感を感じていました。
【彼らが通う高校「凡下高」の道路を挟んで目の前には、危ないヤンキーたちが集う「矢波高」がある。凡下高の生徒はたびたび矢波高のヤンキーたちに絡まれ、カツアゲ・暴行などの恐怖を与えられていた。そしてとうとう仲間の一人が標的にされ、トビオたちは復讐を誓う。そしてイタズラ程度の復讐を思いついたのだが、それは意図していなかった最悪な事態を巻き起こし、「そこそこの人生」とは程遠い人生が始まってしまう。】
この漫画の続きが気になって仕方ない理由は、この「意図していなかったこと」がきっかけで人生が変わってしまう恐怖のリアルさにあります。
僕は自分が大それた事件を起こすような男だとは思わない。
平和と安全が大好きな小市民です。
自分のことをそう思う人は多いと思うんですよ。
しかし意図せず大事件を起こしてしまう可能性は全員が持っています。
「僕たちがやりました」の第1巻は、そのことを痛感させられる事件が起きて終わります。2巻を読まずにはいられません。
意図せず起こした大事件が、「普通の人」もしくは「わりといいやつら」だったトビオたちをどう変えていくのか、トビオたちはその現実とどう向き合うのか。
2巻からも生々しくリアルに、非日常世界に放り込まれたトビオ達が描かれます。
「これが自分だったら」とゾっとしながら読みすすめていきましょう。
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