真実を見る練習 – 宮崎駿がおしえてくれたこと

 

 

「人は見たいものしか見ない」

 

っていうカエサルって人が言った有名な言葉があるけど、これは本当に突いてきますよね。心を

 

みなさんもこの言葉には突かれるんじゃないですか?

 

僕はことあるごとに突かれてます。

 

 

 

真実をちゃんと見つめるのって難しいですよね。

 

真実っていうとなんか大げさなんで、わかりやすく「正解」って言ってもいいと思うんですけど。

 

 

この世の中の「正解」って、だいたい難しくて、つまらなくて、うっとうしい、身も蓋もないものな場合が多くないですか?

反対に、簡単で面白くて素敵なものは、大抵「間違い」だし。

 

 

例えば「努力すれば必ず夢は叶う」なんていうのは間違いですよね。「夢なんて叶わないよ」も間違い。

 

正解は「やってみなくちゃわからない。でも人には向き不向きがあるから、その夢によっては、叶う確率が高かったり、ほぼ0パーセントだったりもするよ。とりあえず頑張ってみないことにはどっちみち0パーセントだから、やりたかったらやれば? でも何年も費やしたのに叶わなかったとしても文句言うのとかはやめてね。そこは自己責任なんでよろしくー」です。

 

真実ってうざいですね。

 

 

 

 

そりゃ空気もよまずに、うざいことしか言わない真実の野郎より、「夢は必ず叶う」っていうスマートであか抜けた言葉の方を見たいですよ。

 

「見たいもの見て何が悪いんだよ?そんなこと言うならお前一生見たいもの見んなよ!ダセー髪型しやがって!」ぐらいのことは僕がみなさんを代表して、カエサルに言ってきてやりたいですよ。

  

 

 

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でも…

 

最近になって、どれだけ面倒くさくても、うざったくても、真実を見るしかないんだなぁって思うようになりました。

 

真実をちゃんと見ないと、結局もっと苦しむことになるからです。

 

そのことに気付いたのは、最近「面倒くさがる性格を直そう」と思いたち、色々と思考していた時でした。

 

僕は、「面倒くさいけど、やった方がいいと思うこと」に出会った時に、面倒くささに負けて実行に移さないで終わることの方が圧倒的に多いです。

 

この性格を今度こそ直そうと、どうしたらいいのか考えていたんですが、ふと気付いたことがありました。

 

僕は今までずっと、どうしたら面倒くさがらなくなるのか、を考えていたんです。

 

だって何かの分野で一流と呼ばれる人や成功者って呼ばれる人の圧倒的な努力の話を聞くと、「あっこの人、面倒くさいって思う機能がないんだな」としか思えなかったからです。

 

だから面倒くさいと思わなくなれる方法を見つければ僕も何かで一流の仲間入りできるんだと。

 

でもある映像を見て、その考え自体が「間違い」だったと気付いたんです。

 

その映像とは、ずっと前に録画したまま見ていなかった『プロフェッショナル 仕事の流儀』を見た時です。

宮崎駿の回でした。

 

宮崎駿が映画『風立ちぬ』の製作をしている現場の映像だったんですが、ちょっとひくくらい「あーめんどくさい」を連呼していたんですよ。

絵を少し書いたら面倒くさい。

移動しながら面倒くさい。

煮詰まった時にはあーー面倒くさい。

 

意外でしたし、衝撃を受けました。

 

あんなに超一流の天才、しかも何十年も最高の作品を作り続けてきた人で、自分のやりたいことをやっているはずなのに、スゲー面倒くさいんだと。

 

僕の「面倒くさいと思わなくなる方法があるんじゃないか」という考えは「間違い」でした。

 

「正解」は、「やりたいことをやってようが、どれだけポジティブだろうが面倒くさいもんは面倒くさい。何かをやるべきことがあるなら、面倒くささをがっしりと受け止めて、面倒くさがりながらもやるしかない」でした。

 

この、難しくて、つまらなくて、うっとうしい感じが、やっぱり真実なんだなと思います。

 

でも、この答えが自分の中に浮かんできた時に不思議とスッキリして、高揚感のようなものを感じました。

 

なぜだか考えてみると、僕がたどり着いたこの答えは、確かにすごく大変だしうっとうしい嫌な答えなんだけど、その先にちゃんと道が見えるからです。

 

「確かにすごく大変だしなんの面白みもないけど、このやり方なら確実に前に進めるな」と感じれたんです。

 

今まで、「面倒くさいと思わなくる方法」を探していた時は、「これさえ見つかればこれからの人生大成功だな! 」とウキウキさせてくれる、簡単で素敵な答えだったんだけど、そのかわりに先が見えなかったんです。

 

それは結局心の奥に「面倒くさいことから逃げたい」という今までの自分と1ミリも変わっていない気持ちがあったからでした。

 

面倒くさいことから逃げたいがために、「面倒くさいと思わなくなれる方法はある」と自分に言い聞かせていたみたいです。

 

「一生面倒くさいことはある」という事実を受け入れたくなくて。

 

 

まさに、あのダセー髪型のやつが言っていた「人は見たいものしか見ない」ですね。

 

 

 

 

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「面倒くさがりながらもやるしかない」という真実は僕をウキウキさせたりはしてくれないけど、進む道を教えてくれました。

 

 

どんなに難しくて、つまらなくて、うっとおしくても、真実は見た人に必ず何かをくれるんです。

何か迷ったり悩んだりしている人は、「自分は真実を見ているか?」「見たいものしか見ない状態になってないか?」と問いかけてみてください。

難しくて、つまらなくて、うっとおしい答えがでてきたら、きっとそれが真実です。

 

 

ぼくもこれからは、「あーめんどくさい!!」と叫びながら、自分がやった方がいいと思う、面倒くさい作業に取り掛かって行こうと思います。

 

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