「クンクン、青春の匂いがするなぁ、クンクン」
と聞くたびに僕がクンクンしてしまう曲を紹介しようと思い立ち、5曲並べてみたんですが、青春の匂いとセットで夏の匂いがする曲が多いことに気づきました。
きっと青春と夏は似ているんだと思います。
ワクワクさせてくれるのにいつか終わってしまうところとか特に。
でも夏はまた来年も再来年も来ます。
そんな夏に似ているなら、青春だって若い時だけの限定商品なんかじゃなく人生の中で何度も巡ってくるものだと僕は思っています…
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と、この僕の考えのような願いのようなものを書き綴っていこうと思ったのですが、「前置きはいいから早くクンクンさせろい!!」と僕の中のリトルようへいが下町のおじさん風に叫んでいるのでそろそろ曲を紹介していきます。
1曲目
まずはザ・ロイヤル・コンセプトで「オン・アワー・ウェイ」!
心踊るサウンドと少し切なさのあるメロディーが青春。
外に出たくなる。
歌詞も簡単に言ってしまうと「僕たちは若いんだから輝こう」というザ・青春なんだけど、この動画の0:21の所で歌われる「David won’t you stop writing songs」(デヴィッド曲を書くのをやめたら?)というボーカルのデヴィッドが実際に言われていたんだろう言葉が出てくる部分で親しみを覚えます。
この曲のライブバージョンもすごくいいんで気になった人は探してみてください。
アルバムも色んなジャンルが混ざったような曲がたくさんあって聞いてて楽しいですよ。
2曲目
ザ・ドラムスで「ベストフレンド」!
この古くさいペラペラした音とひょうひょうとしたボーカルが青春。
能天気な音の曲なんだけども、死んでしまった親友への気持ちが綴られている。
親友が死んでしまい「僕はどうしよう」と途方にくれているが「そして僕は このまま生き続ける なんとかやっていく」と無理やり悲しみを振り切るように前を向く。
あまりに辛かったからこそこれほど能天気なサウンドになったのかもしれない。
BUMPの藤原基央が「RAY」という曲を発表した時のロッキンオンのインタビューで「悲しい曲調で悲しみを歌うことには興味がない」というようなことを語っていたのを思い出した。
このザ・ドラムスを有名にしたきっかけの曲「レッツ・ゴー・サーフィン」も素晴らしい曲なんで聞いてみてください。
サビが「ママ、僕はサーフィンに行きたいんだ」。最高。
3曲目
ウォーク・ザ・ムーンで「アイ・キャン・リフト・ア・カー」!
清々しいサウンドの中にある激しいドラムとエモーショナルなボーカルが青春。
曲からもMVからもこの人たちの素直さが伝わって来る。
フワーと遠くで鳴っているかのようなシンセサイザーの音にダッダッダッダッとベースの音が聞こえて、そこに柔らかいけどキラキラしたギターの音が入る。そして透き通った裏声で「when i come home when i come home」とボーカルが入ってきた瞬間にこの曲が素晴らしい曲だと直感できてしまう名曲。
この曲が収録されているアルバム「Walk the Moon」は日本版が発売されなかったため輸入版を購入したのではっきりとした歌詞の和訳はわからない。
ただ、この動画の1:20からの「So very nice So very nice My grandpa’s leather jacket and goggles」という歌詞が大好き。
「すごくいい すごくいいよ 僕のおじいちゃんのレザージャケットとゴーグル」ってことですよね?
なんかこの歌詞愛しいな。
すごく個人的な意見だけどボーカルのニコラスの裏声を聞くとアメリカの景色が目に浮かぶ。
4曲目
ローカル・ネイティブスで「フー・ノウズ・フー・ケア」!
美しいメロディー、曲、ストリングスの中に哀愁が漂うところが青春。
この曲はきっと日本人はすごく心惹かれるんじゃないでしょうか?
アメリカっぽいビッグメロディーなんだけど、哀愁が感じられて日本のポップス的な部分もある名曲だからです。
夏の夕方に田んぼ道で聞いてもしっくりきそうな。
2012年のホステスクラブ・ウィークエンダーでライブを観たときは、ストリングスがなくてバンドの音だけでこの曲を演奏していたんだけど、それがすごかった。
エモーショナルな演奏で余計にドラマチックになるタイプの曲でした。
また、歌詞がすごく抽象的で和訳を何度みても意味が理解できないので、誰かと歌詞について語りあいたい曲でもあります。
この曲が収録されているのはファーストの「ゴリラ・マナー」というアルバムなんですが、アルバムとしてはセカンドの「ハミングバード」が最高です。
ローカル・ネイティブスならではの寂しくなるような切なくて美しい曲が盛りだくさん。
5曲目
最後はヤックで「ザ・ウォール」!
けだるさと繊細さを持った歌声とまっすぐなギターサウンドが青春。
割とシンプルなギターロックなのにとてもノスタルジックな気分にされる不思議な曲。
この夕日の中での演奏が曲と恐ろしくマッチしていますね。
色んなことに敏感で、やたらと心細かった中高生の時の気持ちを思い出させる力がある曲です。
1:57からの歌詞がとても素敵なんで和訳を書いておきます。
そうさ ここは宇宙
ただそんな気がするだけ
そうさ ここは宇宙
わかってる それは現実じゃない
僕がそう感じているだけ
僕がそう感じているだけ
あたりを見渡しながら
この「ザ・ウォール」が収録されている「ヤック」というアルバム一枚でボーカルのダニエルが抜けてしまったのが寂しかったんですが、二枚目のアルバムも変わらず不思議な気持ちにさせてくれる曲がいっぱいあったので嬉しかったです。「ミドル・シー」という曲が最高です。
以上が僕が最も青春の匂いを漂わせていると思う5曲です。
やっぱり青春は若い時だけのもんじゃないですよ。
この5曲聞いててキュンキュンしましたもん。
なにかにキュンキュンできるうちはずっと青春中ですよね。
5曲を並べてみて「夏の匂いもする曲が多い」ということに気づいたと最初に話しましたが、他にも「ファーストアルバムばっかり」ということと、「どれもMVがめっちゃ青春」ことに気づきました。
これでこの曲達から青春の匂いがプンプンしていることは、僕一人の思い込みではないことがはっきりしました。
ファーストアルバムならそりゃ初期衝動も詰め込まれているだろうから青春の匂いは出ちゃうだろうし、MVが青春なのも監督が曲を聞いて青春の匂いを嗅ぎ取ったということだろうからです。
ですからみなさんも心置き無くクンクンしてください。
そしてこの曲達をクンクンしているうちになぜかときめいたり、ワクワクしたり、切なくなったりしたのなら、その時あなたからも青春の匂いがプンプンしていると思います。
僕はそれをクンクンしたい。
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