手に入った1億円を逃してしまった話
あなたは1億円を手に入れたことありますか?
僕は1度手に入れました。
今日はその話をしたいと思います。
仮想通貨バブルで1億円を手に入れる
1億円なんて大金を手に入れられた理由は、2017年に起きた仮想通貨バブルにうまく乗れたからなんですね。
始まりは、2017年の3月、4月に「リップルっていう仮想通貨がやばいことになる」という話を複数の人から聞いたことです。
1人ではなく4人ぐらいの普段あまりお金の話なんてしない友人から同じぐらいのタイミングで聞いたので、興味をもちました。
しかし投資なんてしたことがなかった僕は、「投資=怪しいもの」と思い込んでいたので、躊躇(ちゅうちょ)していました。
しかし、コインチェックという仮想通貨取引所で値段だけはチェックしていたところ、初めて見た時は2円ぐらいだったリップル(XRP)が4月の後半には5円を超えていました。
「あの時投資してればもう2.5倍になってたの!?」と驚いた僕は急いでリップルを買います。
そしてゴールデンウィークから、仮想通貨バブルが始まり、ただリップルを買って持っていただけで、5月のピーク時には投資額が10倍近くになっていました。
仮想通貨に夢中になる
そこからは仮想通貨のことを調べる毎日が始まります。
ビットコイン&仮想通貨とはなんなのか?から始まって、ネットやツイッターで話題に上がっている通貨を調べたり、投資の基本やチャートの見方を勉強しました。
そして海外の仮想通貨取引所にも次々登録して売買を重ねるうちに、資産は最初の投資額の100倍近くに。
完全なバブルです。
年末に近づくにつれて、まわりの友達も仮想通貨をやっている人ばかりになり、仮想通貨取引所のテレビCMもバンバン流れていきます。
勉強のかいもなく、どの通貨を買っていようが全員が勝てるレベルで全て値上がりしていくので、「日本億万長者だらけになるんじゃね!?」と思ったほどでした。
そして2018年になり、何日か経ったころに資産が1億円に到達します。
しかし、そのたった数日後から資産の崩壊が始まります。
1億を手にしたと思ったら
ここで、常識のある方なら「てか1億いった時点でやめとけや!」って言いたくなると思いますが、
その通りです。
僕だってめっちゃやめたかったですよ。
しかし、やめられない理由がありました。
それは仮想通貨投資の利益は、めちゃくちゃ税金が取られるということです。
税金ハンパないって
もし僕が今持っている1億円分の仮想通貨全てを、日本円、または違う仮想通貨に移しただけで、そこから税金が発生します。
仮想通貨投資にかかる税金は雑所得扱いなので、最大55%。
もう一度言います、最大55%です。
これは1億円全てに55%かかるわけではないのですが、結局半分は持ってかれるわけです。
となると、手元に残るのは5000万円になります。
正確には2017年の時に動かした分の税金を抜かなきゃいけないので、その税金分を計算したところ残るのは良くて3000万ぐらいです。
いや、言いたいことはわかりますよ。
「3000万でも十分じゃねーか!」
ですよね?
これもその通りです。
でもその時は「1億が手に入った」という脳にもうなっちゃってたんです。
それが3000万じゃ少ないというおかしい感覚に。
そして更に、下がることなく上がり続けている仮想通貨の相場の真っ只中にいるんです。
「2億にすりゃ税金引かれても1億だな」
って考えても仕方なくないですか?
なくないですよね。ごめんなさい。
仮想通貨バブル崩壊
で、結果はニュースなどで見た方も多いと思いますが、仮想通貨バブル崩壊です。
1億行ったと思った数日後でした。
みるみる下がっていくビットコインをはじめとした全ての仮想通貨。
しかし、「また急に上がるんじゃないか」「動かしたら税金かかるぞ」という2つの思いから、逃げることができません。
気づけば資産は2017年分の税金を払って、少し残るかなぁぐらいに。
失うべくして失ったお金
急に上がったものは急に下がる。
この現実を投資が初めてだった僕は、話では聞いていても実感としてわかっていなかったんですよね。
バブルの熱に飲み込まれて冷静さがなくなっていました。
バブル崩壊後に、練習として始めたビットコインFXを一年以上やり続けてきた今の状態から思い返すと、あの上がりかたはとんでもなく怖い状況だったんだと理解できるようになりました。
じゃあ、その前から投資やFXをやって経験を積んでいたら、仮想通貨バブルで1億円以上をゲットできていたのかというと、そんなこともないと思いっています。
なぜなら、「この上がり方は怖い」ということを知ってしまっているからです。
きっと知識がついた分、今回のようにバカみたいに仮想通貨を信じて価格がいくら上がっても握りしめているなんてできなかったはず。
そう考えると結論は、「結局、僕の今の実力では掴めないお金だった」というものになります。
「実力不足だった」と受け入れるしかないですね。
その代わりに手に入れた2つのもの
じゃあ何も掴めなかったのかというとそんなことはなくて、この件で得ることができた大切なものが、実は二つあります。
1つは、稀に起きるビッグチャンスの始まりから終わりまでを当事者として、体験したことです。
次にもしも、今回の仮想通貨バブルのようなビッグチャンスが起きた時には、この経験を活かして、きっと今回よりもうまく立ち回れるはず。
そして2つめは、1億円というお金が少し近くに感じれるようになったことです。
今までは1億円を手にする方法は「宝くじを当てる」しか知らなかったので「ほぼ不可能なこと」だったんですが、一度手に入りかけたことで「うまくやれば手に入るもの」って感覚になりました。
自分の中で不可能と思い込んでいるものを減らすことができたのは、かなり良いことだと思います。
まとめ
以上が僕が1億円を手にできそうでできなかった話です。
あっそういえば仮想通貨バブルを経験してもう1つ良いことがありました。
パチンコへの興味が格段に減ったことです。
くだらないって?
ですよねごめんなさい。
読んでくれてありがとうございました。
一口メモ
【経験とか感覚の変化とかいらないから1億をくれ】
コメントを待ってます!