8年間気まずかった友人に謝ってみたら…

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ふと、嫌な思い出が頭をよぎって「うわっ!」と体を動かしたくなることってありませんか?

 

僕はよくあるんですけど、それって恥ずかしい思い出や誰かを傷つけてしまった思い出が多いです。自分が傷ついた思い出ではそうならないんですよね。 

 

中でも最近特に思い出すのが、8年前オーストラリアのバナナ園で働いていた時に、友人を傷つけてしまった思い出です。

 

目次

原因かもしれない環境

ワーキングホリデーでオーストラリアに行っている際に、お金を稼ぐためにバナナ園で働いていました。

 

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スーパーがあるような、大きな町までは車で6時間かかるような田舎だったので、ネットも繋がらず、お酒を飲める場所も一件しかなかったので、人生で1番「退屈」を味わった場所です。

 

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(庭や道路にワラビーがガンガンいるほど田舎でした)

でもそれはそれで、

 

「良い経験してるなぁ」

 

と楽しんではいたのですが、華やかな楽しみもなく、顔ぶれもいつも同じ(ほとんどバナナ園で働く人だけの町でした)。

 

仕事のみを繰り返す毎日だったので、疲れや楽しみのなさから、気づかないうちにストレスがたまってたのかもな、と今考えると思います。

 

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(近所の山を登るだけでこんな景色が見れました)

つい言ってしまった冷たい言葉

僕が傷つけてしまった友人K君も、同じバナナ園で働く仕事仲間でした。

 

彼は僕が住むシャアハウスのすぐ近くのプレハブに住んでいたので、ある日からちょこちょことウチに遊びに来るようになりました。

 

しかし、それはすぐ判明したのですが、彼がうちに来ていたのは僕と会うためではなく、僕と同じシェアハウスに住む台湾人のキレイなJちゃんに会うためだったんです

 

いやもちろん、僕に会いたいというのもあったと思うんですが、多めに見積もっても

 

Jちゃん:9 僕:1

 

でしたね。

 

でもK君は男らしいやつだったので、もう途中から堂々とJちゃんと二人だけでリビングで夜中まで話し続ける、という行動に出始めました。

 

幸運なことに、本来女の子にホレやすい僕が、奇跡的にJちゃんには惚れていなかったので、これは応援してやろうと思い、僕は途中でそっと部屋に帰るスタイルを開始。

 

しかし、それからK君とJちゃんのリビングランデブーは毎日になり、夕方から夜中の12時近くまで毎晩ランデブーしていました。

 

さすがに僕と同室だった優しいブラジル人も「あの人毎日来てるけど何ー?」と聞いて来るようになったので、これは注意しなくちゃいけないなと思い始めました。

 

というも、シェアハウスには僕を含めて6人が住んでいるし、バナナ園の仕事って基本、朝の4時起きなんで、夜中までリビングにいられると、

 

・明日の準備がしずらい

・うるさい

 

という二点の問題が出てくるんですよ。

 

なのでK君に、

 

「あまり毎日遅くまでだとみんなの迷惑になるから、K君の家で話すようにした方がいいよ」

 

とナチュラルに言おうと思ったのですが、毎日毎晩が二週間続いていて、僕もイライラしていたため、実際は、

 

「普通さ、人んちに毎日来て、夜中までいたら迷惑になるのわからない? みんなかなり迷惑してるのに、気づかなかった?」

 

と書いていて恥ずかしくなるほどの嫌味たっぷりな言い方をしてしまたんですよね。

 

本当に今書いていて自分でゾッとしました

 

これって、完全に漫画や映画に出て来る「イヤな奴キャラ」が言いそうなセリフじゃないですが… ルフィやゴンに完全シカトされるタイプの脇役…

 

それかテレビドラマに出て来る嫁にうるさい「小姑」のセリフですよね。

 

かっこ悪い。

どっちにしろしょうもない脇役です。改めて自己嫌悪。

 

そして更に僕が自己嫌悪してしまったのが、僕の嫌味を聞いてから少し後にK君が僕のところに来て、言った言葉です。

 

僕の目を真っ直ぐに見ながら、

 

「本当に悪かった。もう二度としないから。」

 

と言いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公ー!!!!

 

お前めっちゃ主人公ー!!!!

 

おれの嫌味言うだけの脇役キャラが余計ひき立っちゃってるよ!!!!

 

さっきの嫌味なかったことにしてー!!!!!!!

 

と心の中で叫びましたが時すでに遅しでした。

 

自分のための謝罪 

 

それからは僕が先にバナナファームを去るまで、K君とはそこまでがっつりは話すことはありませんでした。

 

それからK君に会うことはなかったので、気まずいまま終わってしまいました。

 

あれから8年以上がたったのですが、未だにあの時の「めっちゃ嫌な奴な自分」が頭によぎって「ウワーっ!」となって体も動いてしまうことがあります。

 

K君のバナナ園での思い出の中では、僕は「冷たくて嫌なヤツ」として残っているのかもしれない… と思うと、自分が悪いこととはいえ、とても悲しくて寂しくなって、「こりゃ耐えられん!!」となります。

 

例えばこないだ見た「シェイプオブウォーター」というアカデミー作品賞を受賞した、半魚人と人間の女性との恋愛を描いた美しい映画を思い出すと、いわゆる「悪役」のストリックランドという強烈なキャラが頭に出てきてイラッとします。

 

そんなふうに僕も彼の「オーストラリア」という記憶フォルダの中で、ストリックランドになっているのではないかと思うとゾッとする。

 

冷たい視線やキツイ言葉は受けた側の方が何倍にも強く残っているものですしね。 

 

しかし、突然「8年前オーストラリアで、冷たい態度とってごめんな」と連絡するのは、照れ臭くて恥ずかしい。 それはそれで「なんか怖い人」と思われそうでこっちも怖い。 どうしたらいいもんか…

 

という悩みの記事を書こうと思っていたところ、昨日ちょうどFacebookにK君が誕生日だという表示が!

 

これ完全に言ってますよね。

神様的なのがさ、「YOU謝っちゃいなよ。」言ってますよね。

 

ということで、考えたら恥ずかしさで止まっちゃいそうだから、文章もだいぶ適当なままFacebookメッセンジャーを使って、いきおいで謝ってみました。

 

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改めて冷静に自分の文面を見てみると、「ごめんな!」とか「もらっとく!」とか、かなり中二病感がある仕上がりになっていることに我ながらヒイていますが、ちゃんと謝っただけよしとしましょう。

 

するとすぐに返事が。

 

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だから主人公かよ!!!!

 

謝れてよかったですけど、僕が勇気出して謝ることで、謝りたいけど謝れないことがある人にも読んで勇気出してもらおうと思ってたのに、相手がただの漫画の主人公だったんで、なんの参考にもならなくなってしまったことが残念です。

 

「そりゃ、そんな主人公相手ならおれだって謝れるわ」って言われておしまいですもんね。

 

でも本当にスッキリしましたよ。

 

もちろんK君がめっちゃ良い奴だったおかげなんですけど、文面でとはいえ、ちゃんと謝れたことで、過去の嫌いな自分は消えないけど、ほんの少し今の自分は嫌いじゃなくなれた気がします。

終わりに

結局K君がめっちゃ良い奴だったってだけの話しになってしまうんですけど、でもこんな良いやつ相手なら、なおさら謝っておいてよかったなと感じました。

 

みんながみんなK君みたいな良い奴ではないかもしれないですけど、気になってることがあったら、LINEでもメッセンジャーでも使って、さっさと謝っちゃうのが良いと思います。

 

8年間もたびたび頭によぎって自己嫌悪してた思い出したくない過去が、成仏してくれた感じがするんで。

 

それにしても相変わらずのK君の主人公っぷりには驚かされましたし、みんなの参考にならないしで逆にイラっとしたんで、もう一回キレたろかなって思ってます。

 

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(ちゃんと謝れたからバナナ園がさらに良い思いでになれました。)

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