アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のボーカル、ゴッチのブログを読んでいたら、LA出身の女性二人組バンド『ガールプール』の『123』という曲を紹介をしていた記事を見つけた。
ボーカルの優しい声と温かみのある音と、聞いている間ずーっとなんだか切なくなる不思議さが素敵な曲です。
その切なさが時々たまらなく聞きたくなる1番の理由なんですが、アジカンのゴッチがこの曲の紹介文で、
カズオイシグロの小説『わたしを離さないで』、村上春樹の『ノルウェイの森』、あるいは犬童一心監督の映画『メゾン・ド・ヒミコ』。それらの作品と同じように、人間が抱えて生きて行くしかない根源的な悲しみにタッチしている素敵な曲だと思う。
と言っているのを読んで、『わたしを離さないで』『ノルウェイの森』のどちらも大好きな僕は「メゾン・ド・ヒミコも見なあかんやろ」とエセ関西弁で思ったんです。
ちょうどAmazonのプライムビデオで無料で見れたので、早速観てみたんですが、ゴッチの言っていることがすごくわかりました。
メゾンドヒミコで感じる絶対的な悲しさ
メゾンドヒミコを観て感たのは、やっぱり悲しみや切なさだった。
ゴッチが「根源的な悲しみ」と言っていた理由がわかる。
一言で言うと、
「自分も大事な人もいつか必ず死ぬって超怖いしやってられないよね。でもだからこそ温かいものがあるんだけどさ。でもやっぱり辛いよね。」
ということだと思う。
「人は絶対に死ぬ」というこの世界の唯一絶対なルールは「ちょっと厳しすぎません?」と問いただしたくなるほど辛いルールだ。
でもだからこそ、いつか終わるからこそ、この世界は素晴らしいんだな、となんとかギリギリだけど人は感じることができるよなぁと見終わった後で考えました。
そしてオダギリジョーがとにかく美しかったです。
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