- 小さな習慣
- 人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
- ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法
- SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える
- 発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術
- そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?
- 世界一やさしい問題解決の授業
- 知の整理術
- Learn Better
- スタンフォード式 疲れない体
- 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
小さな習慣
今年一番読んで良かったと思う本です。
習慣に関する本は何冊も読んだけど、この本と『習慣の力』の2冊があれば十分だと思うほどでした。
習慣を作るなら「鼻を触る」くらいのバカバカしいほど簡単なステップから始めようという内容のもの。
というのも、人間の脳には変化を嫌う習性があって、大きな変化を感じると「元に戻さないと!」と反発してしまうからです。
なので、脳に気付かれないような小さな変化から起こしていくのが良い、ということを教えてくれた本。
人の行動の45%以上が習慣でできているらしいので、良い習慣を身につけて行けば勝手に人生が良くなっていって楽勝だな、と思えて良かったです。
これからもずっと読み続ける名著。
あと、本の表紙が可愛いのもいいですよね。
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
この本は、読んでいて本当に楽しかった。
人の脳は意外と間抜けで、簡単に錯覚をしてしまう作りになっている。
この画像の線の長さが同じだとわかっていても、どうしても違う長さにしか見えないみたいに。
(出典:https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/kouda002)
つまり、錯覚の怖いところは、自分が今錯覚していると自覚できないというところ。
これがかなりやばい。(この「自覚できない」という怖さとやばさは、『BLEACH』という漫画を20巻まで読んでもらえば完全に理解できます。)
自覚ができないので、防ぎようが無い。
そんな人間が防ぎようが無い、やばい武器である「錯覚」というものの仕組みを、この本はわかりやすく教えてくれる。
仕組みを理解すれば、「錯覚しにくくなる」し、「錯覚させる」コツもわかるので、人生がイージゲームになる。
そんな自分だけが知っていた方が得するような知識が書かれているので、人に教えたいような、あまり教えたくないような本。
意外とあなたが「あの人はすごい。自分には真似できない」と思っているような知り合いや有名人も、この錯覚を利用して、あなたに「おれはすごいだろ?」と思い込ませているだけかもしれないです。
ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法
「制約があるからこそ人はクリエイティブになれる」ということが書かれた本です。
目的を達成するためには、リソース(自分が持っている能力や時間、お金などの資源や資産)をもっと増やさなくちゃ!って考え方(チェイサー)より、持っているものを活用して工夫してやっていこうって考え方(ストレッチャー)の方が効率的だしクリエイティブになれるよぉって話しが書かれています。
ほとんどの人が、時間もお金も能力も満足にあることより足りないことの方がずっと多いですよね。
なので、この考え方はすごく大事だと思います。
チェイサーとストレッチャーの違いがわかりやすく書かれていたので引用します。
釘を打ちたいときに、金槌を買いに行くのがチェイサー、何かあるもので打とうと思うのがストレッチャーだ。
僕のまわりの優秀な人に物にこだわらない人が多いことを思い出して、すごく納得しました。
SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える
こちらも制約のメリットを教えてくれる本。
1つ前に紹介した「ストレッチ」という本とセットでオススメされているのを見かけることが多かったので同時に購入した。
これもすごく良い本で、内容は「ルールはできるだけシンプルな方が上手くいく」という、シンプルなもの。
例えば、ダイエットの計画を立てる時に、
・月・水・金はジムに通う
・エスカレーターより階段を使うようにする
・ご飯は野菜を中心に炭水化物を減らしてタンパク質を摂る
・毎食食べたものを記録する
・寝る前はストレッチをする
という風にルールを多くて複雑なものにしてしまうと、成功確率がグンと下がってしまうという実験結果がある。
それよりも、
ぐらいシンプルなものにした方が結局続けることができて、成功確率がかなり高い。
面白かったのは、何件もの空き巣を成功させた優秀(?)な泥棒達が「どうやって空き巣に入る家を決めているのか?」を調査したところ、「家の外に車が止まっているかどうか」だったらしい。THE・シンプル。
発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術
発達障害(ADHD)を抱えている人のためのライフハックで有名な「借金玉」さんが初めて出版した本。
借金玉さん自身も学生時代にADHDと診断されていて、様々な症状や状態を乗り越えてきた経験がある。
そんな方の知恵や工夫は、ADHDと診断された方だけではなく、自分でADHDっぽいなと感じる人や生活がダラシない・仕事ができない、など、色々な自分の中の障害を持つ人が役に立つと感じる。
僕はADHDというものの説明を聞くと、当てはまるところがいくつもあるタイプの人間なので、すごく参考になった。
例えば、「机の上が気付いたらゴチャゴチャになっている」というタイプの人への対処法。
何か作業をする際に、机の上がごちゃごちゃだと、「まずは片付けないと」と考え、そこでめんどくささ一気に襲ってきて作業をやる気が完全に止まってしまったということ、あなたにもありませんか?
ぼくはしょっちゅうあるんですけど、 それを解決するための方法が書かれていた↓。
これはちょっと笑った。
でも本当に理にかなっていると思う。
ADHDに限らず、「集中力がすぐ切れる」「やる気が一瞬でなくなる」という人のために、鬱気味で、モチベーションが0になってしまった時でも動きやすい方法や、考え方を実体験も踏まえてたくさん教えてくれる。
前述した「SIMPLE RULES」のADHDの人&ダラシない人版という感じもする。
机の上が常にキレイで、仕事の納期は遅れず、集中力が高く、常に高いモチベーションがある、なんてのはほんの一部の超優秀な人だけだと思います。
なので、ぼくみたいな普通の人には「集中力もやる気も何もない、という状態の時にこそ効果を発揮する方法を最初から用意しておく」というアドバイスがかなり役にたっています。
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そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?
人生が色々とうまくいっている人とうまくいかない人の違いを考えたら、考える力、つまり「論理的思考力があるかないか」が一番大きいんじゃないかという考えにたどり着きました。
そこで考える力を養うため、名著である『考える技術、書く技術』を購入して読んでいたのですが、難しくてなかなか読み進められなかったので、まずはとてもわかりやすいと評判のこの本を購入して読み込んだ。
評判通り、ガチガチ文系の僕でもとても読みやすくて良い本でした。
「論理的に考える方法」がわかりやすい会話形式でたくさん紹介されていて、「論理的に考える方法を知っているか知らないか」だけで、ずいぶん考える力に差が出るんだなぁと教えてくれたありがたい本です。
読んでよかった。
世界一やさしい問題解決の授業
これも考える力の基礎力を上げたくて購入した本です。
可愛い絵とやさしい文章で書かれているのに、内容はしっかりと論理的な考え方を教えてくれていて、とてもわかりやすい。
「この本を学生時代に読んでおきたかったな〜」と心底思うものだった。
「問題を解決する考え方」の例題がビジネス関係ではなく、「バンドで人を集めるには」だったり、「パソコンを手に入れるには」だったりするのも身近でわかりやすいし実践的なのもいいです。
すごく簡単でいいから、何かちょっとした目的があるときに論理的な作戦を考えるってことが実はめちゃくちゃ楽しいことだと思えてきたので、好きな本になりました。
知の整理術
新刊が出るのをいつも楽しみにしている「日本一のニート」ことphaさんが書いた勉強法についての本。
この本で伝えたいことはただ一つ。
“一生懸命、必死でがんばっているやつよりも、なんとなく楽しみながらやっているやつのほうが強い”
ということだ。
という出だしから始まるように、新しい知識を得て、成長するために、無理しないで続けられる勉強法を教えてくれる。
「復習は長時間より短時間を何回も繰り返した方がいい」などの具体的な方法に、「読み物はネットよりデジタル書籍より紙の方がいい」という人の感覚的に知識を吸収しやすい方法も色々と書かれていてためになった。
(一度読み通しただけで、ドッグイヤーまみれになった)
そして何より、
勉強への抵抗のなさで、人生は結構変わる
と宣言しているとおり、「勉強すること=けっこう楽しい」と思えるような方法が中心になっているところが良かった。
phaさんの本はどれも読んでいると、「そんなに無理しなくてもいいかぁ」と思わせてくれる優しさがある。
phaさん自体が体力が無くて無理ができない人だから。
そんな彼が教えてくれる勉強法もやっぱり無理しなくていいものだったのが、すごく良かったです。
Learn Better
Amazonの「2017年ベストサイエンス書籍」に選ばれていたので、購入した。
この本のAmazonレビューの一番上にくるNaokiさんという方のレビューがとてもよくまとめられていて、読みたくなったのも理由の一つ。
頭をバリバリ使うような仕事をしていなくても、生活していくうえで「学習力」というのは絶対に必要だと感じる。
例えば、今だと、20%キャッシュバック&1/10の確率で全額キャッシュバックというとんでもないバラまき宣伝で話題になっている「PayPay」みたいな新サービスを使うときでも「どう使うのか」「どう使えば効率がいいのか?」って考えるのって結局学習できる力で差がつくからだ。
(20%キャッシュバックに浮かれてビックカメラで買い物をしたら、Amazonで買うよりも30%以上高い商品を買ってしまっていた、という人もTwitterで見かけた)
化学的に証明された学習効率を上げる方法が実例とともにたくさん紹介されているので、実用的で読んでいて楽しいし、何かを学ぶ際に頭の中で何が起きているのかが理解できるので、かなり良い本でした。
スタンフォード式 疲れない体
僕は腰痛持ちなのですが、腰痛の人は散歩をするときや重いものを持つときは「お腹に力を入れた方がいい」と医者に言われたり本で読んだりしてきたので、実践していました。
しかし、その結果、腰痛がひどくなってしまったんです。
なぜなら、今まではお腹をグッと凹ませることが「お腹に力を入れる」だと思っていたからです。
でも、半年くらい前に、ふと「痛みが消えないから逆にお腹を膨らませて散歩をしてみよう」と思いつき、やってみたらあきらかに痛みが少なくなって歩くたびに背中とか腰が気持ちいいって状態になっていきました。
「お腹を膨らませるのってめっちゃ良いんじゃね?」と新たな発見に喜んでいるときに、ちょうど、この本見つけて立ち読み。
そしたら「お腹を膨らませた状態をキープしたまま呼吸するのめっちゃ良いぞ」と書かれていたので、即購入。
お腹を膨らませた方が良い理由がはっきりわかって良かった。
(今の所腰痛がほぼなくなっていて、幸せすぎて怖い状態)
世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
テレビやネットで健康情報を見ていると、「あの食べ物が体に良い」という情報をたくさん目にしますよね。
でも、そこには色々な意見があって、結局「何を食べればいいんだよ。。」となって終わってしまう。
この本は、そんな何食べれば良いのか問題を、「ほぼ完全に化学で立証できている体に良いものを」を教えてくれることで、終わらせてくれた。
数多くの信頼できる研究で本当に体に良いと現在考えられている食品は、
・魚
・野菜と果物
・茶色い炭水化物(玄米、全粒粉など)
・オリーブオイル
・ナッツ類
の5種類、とはっきりと研究結果が出でているとのこと。
なので、少なくともこの5種類だけを食べていけば健康に体に悪いことはないとわかかってとてもスッキリした。
これを読んでからは、ご飯を玄米に、パスタを全粒子の物に変え、小腹が空いたらミックスナッツをつまむようにした。
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もちろん今まで通りに他のものも食べてはいるけれど、とくに運動はせずに体重が3キロ減ったり、1日の中で眠さやダルさがだいぶ減ったりもして、早速効果を感じれている。
そして何より「何を食べた方が良いのか?」と悩むことがなくなったことが嬉しい。
これで寿命が延びたのなら、著者の津川友介にはめちゃくちゃ感謝しなくてはなぁと思っている。
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