【レビュー】分離型キーボード『MD650L』はキーの感触以外は良い!でも『MD770』の方がおすすめかな。

MD650 Mistel BAROCCO 分離型 キーボードCherry ML MD650L MD770 フィルコ 肩こり 首 疲れ減る ロープロファイル

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以前から「肩こりが減る。しかも人によっては劇的に。」という話を、たびたびネットで目にしていて、ずーっと気になっていた、真ん中から左右に割れている特殊な形の『分離型キーボード』。

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(綺麗にくっつけることもできる)

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パソコン使用時の肩や首のこりに悩んでいたので、試してみたくなり、『Mistel』という会社から発売されている『BAROCCO MD650L』というものを購入してみました。(後に分離キーボードは3種類試すことになるので比較記事を書いてます。)

タイピング音をYouTubeにアップしたので、良かったらこの記事を読みながら、聴いてみてください。

 

 

3ヶ月使ってみた感想をまとめると、

Point

 

・分離式キーボードは本当に肩・首のコリが減る

・ノートPCのキーボードに慣れてても使える薄さ

・見た目が良い(レトロな色合いがオシャレ)

・キーの感触、打鍵感が良くない(致命的だった)

・MD770がなかったら使い続けていたかもしれない

・リストレストはあった方がいい

 

という感じでした。詳しく書いていきます。 

 

分離式キーボード自体について

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まず『MD650』について書く前に、分離式キーボード自体の感想を書きますと、評判通り、肩や首のコリを減らすことができて、キーボードを打つ際の体への負担をかなり減らしてくれる、優れ物でした。

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(色々な分離型キーボードを試しているところ)

形は奇抜に見えるかもしれないけど、これからはこれがキーボードの当たり前の形になって行ったらいいのになと今では思います。

さすがに長時間使用したら、肩も首も疲れてはくるんですけど、一般的なキーボードの時と比べて、疲れ具合とコリ具合が結構違うんです。

(詳しくは別に記事にします。)

MD650Lのレビューとおすすめポイント

『MD650L』は分離式キーボードの中で一番薄型

『MD650L』は数種類ある分離式キーボードの中でも、キー自体の高さが低いのが特徴

キーピッチ(キーとキーの間の距離)も狭めなので、ノートパソコンのキーボードに慣れた人でも違和感が少なく使えるところがおすすめポイントです。

MD650 Mistel BAROCCO 分離型 キーボードCherry ML MD650L MD770 比較 フィルコ 肩こり 首 疲れ減る ロープロファイル

(同じ分離型キーボードMD770との高さの比較)

MD650 Mistel BAROCCO 分離型 キーボードCherry ML MD650L MD770 比較 フィルコ 肩こり 首 疲れ減る ロープロファイル

(これも分離キーボード『freestyle2』との比較)

僕はそこに魅力を感じて『MD650L』を購入しました。

前に、『ATOM66』というHHKB風な静電容量無接点方式のキーボードを購入した際に、静音性・打鍵感・タイピング音は、すごく気に入っていたのですが、MacBook Proのキーボードに慣れてしまっていたせいで、長時間使用していると、キーの高さでどうしても指が疲れてしまった経験から、薄型のキーボードにしぼって探していたためです。

 

できればAppleのMagic KeyboardやThinkPadのキーボードのように、パンタグラフタイプの物で分離形の物があれば一番嬉しかったのですが、分離キーボードは、マウスでいうトラックボールタイプのように種類が少ないため、その中から一番キーが低い物を探した結果たどりついたのが『MD650L』でした。

『CHERRY ML』スイッチならではの薄さ

これはほとんどのメカニカルキーボードに使われているドイツのCHERRY社が製造する『CHERRY MX』という有名なキーの、キーストローク(キーの深さ)を浅くしたバージョンである『CHERRY ML』というキーを使うことで可能になった薄さです。

引用:BAROCCO MD650L アーキサイト

これによって、普通のメカニカルキーボードや、静電容量無接点方式の物と比べて薄くなって指への負担を減らせているのですが、その代わりに打ち心地があまりよくないというデメリットがありました。

『MD650』のデメリット

三ヶ月快適に使用していた『MD650L』ですが、使用時にどんどん気になってきたのが、前述した通りCHERRY社のメカニカルキーのロープロファイル(背が低い)モデルである『CHERRY ML』キーの感触の悪さです。
 

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もちろん個人差がある部分なので、一概にデメリットとは言えないですが、Amazonのレビューを見ていても、評価が良くない方は大体このキータッチの悪さについて触れているので、気持ち良く感じない人がある程度いることは確かです。
 
浅いキーなので、底まで押し込む打ち方(底打ち)になるのですが、その押し込んだ時の感覚が鈍く、「モコッ」とする感じが、使っていくうちにどんどん気になって行きました。
タイピング時の気持ち良さがないんです。

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MacBook Pro(2015モデル)などのパンタグラフ式のキーボードの「カチカチ」とした「打ってるぜ」感や、静電容量無接点方式のキーボードを使った時に感じる、「スコスコ」という気持ちが良いタイピング感はなく、なんかスッキリしない感じです。
 
今まではキーが低すぎて打鍵感が気持ち良くないと感じていたAppleの『Magic Keyboard2』の方が、気持ちいいと感じたほど。

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MD650 Mistel BAROCCO 分離型 キーボードCherry ML MD650L MD770 フィルコ 肩こり 首 疲れ減る ロープロファイル Apple Magic Keyboard

(Magic Keyboard2の方がこんなに薄いのにしっかりとした押しごたえがある)

もちろんこれは好みの問題もあって、僕はメカニカルキーボードで人気のある「静音赤軸(ピンク軸)」も、押し切ってる感が無くて気持ち悪く感じるタイプです。

しかし静音赤軸の感触は「気持ちいい」という人も多いので、好みの差さがあると思います。
 
僕はMD650Lを使っていた三ヶ月の間、どんどんキーの感触が気になってきてしまったので、結局一番大事にしていた「薄さ」という面を捨てて、ガッツリと背が高いメカニカルタイプである同じMistel(ミステル)社の、後継機種である『MD770 BT RGB』の赤軸を後に購入しました。

 

しかし使いづらい訳ではない

MD650 Mistel BAROCCO 分離型 キーボードCherry ML MD650L MD770 フィルコ 肩こり 首 疲れ減る ロープロファイル アーキサイト リストレスト

しかし、もし『MD770』という押し心地に優れた分離形のものがなかったら、キータッチの感触の悪さはそこまで気にならずに、ずっと『MD650L』を使用していたと思います。
現に今この記事で、久しぶりに4000文字近く『MD650』でタイピングしているのですが、「やっぱりMD650Lもいいかも」と感じているほどです。

MD650 Mistel BAROCCO 分離型 キーボードCherry ML MD650L MD770 フィルコ 肩こり 首 疲れ減る ロープロファイル アーキサイト リストレスト

(MD650L770とはキーの数、高さ、打鍵感と何もかも違うので好みによる)

それぐらい使う時の感覚などによって変わる程度の「キータッチが気になる」という一点以外は、良質なキーボードです。
もちろん「分離形」という点が大きいですが。

MD650Lのキー配置と見た目  

ワクワクする素敵なルックス

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『MD650L』のルックスですが、このクリーム色に近い白(アイボリー)とグレーの二色に分かれた、レトロな見た目は味があってすごく好きです。

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公式サイトにもあるように、EnterキーとESCキーを付属のオレンジのキーキャップに変えればアクセントも出せるし、見た目は飽きのこない作りになっていると思います。

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デスクの上にあるとワクワクさせてくれる見た目です。

これは文章を書く気がない時に「キーボード触ってみたいからちょっと文字打ってみるか」と思わせてくれるので、意外と大事なポイントです。 

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しかし分離式キーボードの構造上、分かれている左右のキーボードを繋ぐためにケーブルが必要なので、普通のキーボードとよりも、デスク上に見える配線が一本増えてしまいます。

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これは極力デスクの上をスッキリさせていたいという人にはデメリットになるかもしれません。

個人的には、コードは気にならなかったので、むしろiMacの下に収納する際、左右に分けてスッキリとさせることができるので、机にスペースを作りやすく気に入っています。

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(スタンドを避けて奥までしまえるので机にスペースができる)

左右のキーボードをコードレスで接続できる分離タイプのキーボードはまだ発売されていないので、どうしても真ん中のケーブルが気になってしまう人はもう少し技術の進歩を待ちましょう。

それか、後継種のBluetooth対応の『MD770 BT』ならキーボードを繋ぐコードは無くせない分、キーボードとパソコンを繋ぐ線が必要なく、かなりスッキリするのでおすすめです。

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(後に購入したBluetooth対応の『MD770 BT』)

 ファンクションキーが無いシンプルな69キーのUS配列

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FキーがないコンパクトタイプのUSキー配列。

この時点でファンクションキーを多用する人と、JIS配列を使用する人は購入対象から外れますね。

ただUSキーの方はJIS配列モデルが発売されていないので、仕方ないですが、Fキーで使う物は少しなら右端のキーで対応できます。

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僕はここに「Karabiner-Elements」を利用して、照明の明るさ調整ボタンを設定しています。

他に特にファンクションキーを使用しないので、十分でした。

フィルコの分離式パームレストで使用感が上がる

これも個人差があるポイントなんで、おまけ程度の情報ですが、『MD650L』は薄型と言っても、メンブレンやパンタグラフのキーボードに比べると高さがあるので、リストレストを使用していた方が断然使いやすいと感じました。

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キーボードよりもリストレスとの位置が高いので不思議に見えるかもしれませんが、手首が上に向かって反っているよりも、下に垂れ下がっている形の方が、長時間タイピングしていても手首に疲れがほとんどたまらないと気付いてからは、ずっとこの形にしています。

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(写真の様に手首が少しでも上向きに反っていると疲れる)

リストレストはフィルコの木製パームレストを使っています。

これはウレタン性やゴム性の物と違って、長い時間使用しても手首に嫌な感触を感じることが無いので前から気に入っていた物です。

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今回分離式のキーボードを使い始めたので、同じフィルコのウレタン性の分離型パームレストも使用してみたのですが、やはり木製の方が長時間使った際の快適度が高かったので、ウッドパームレストの分離タイプの物を再度買い直し使用しています。

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ウレタンの物の肌触りも良かったのですが、木製の物の方が気持ちもいいし、腕の負担が少ないと感じたので、やっぱりリストレスとは木製の物が一番おすすめです。

 

フィルコ ウッドパームレスト分離型 – Amazon 

 まとめ

ここまで色々と書いてきた分離型キーボード『MD650L』ですが、簡単にまとめると、

・キーの感触以外は何も問題無し

・分離型キーボードの中では一番キーが浅く薄いところが魅力

・69キーのコンパクトキーボードでキーピッチも狭く使いやすい

・ファンクションキーとJISが必要な人には使いづらい

・見た目のレトロ感がかなり良い

・どちらかというとMD770の方がおすすめ(ただし好み)

という感じです。

 

「分離型キーボードに興味があって、薄くてコンパクトなキーボードが好き」という方には本当におすすめできる、キーボードでした。

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ただキーの高さが気にならず、Fキーでファンクションをよく使う方には、『MD770』の方がタイピングした時の打鍵感、打鍵音のどちらもが断然気持ちよく、作りのレベルが違うなぁと感じたので、おすすめです。

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そしてとにかく、『MD650L』にしろ『MD770』にしろ、

 

「分離型キーボードは肩こり・首コリを軽減してくれるので最高」

 

ということは実感したことなので、肩や首の疲れで悩んでいる人は一度試してみる価値がある物だと思いました。

 

 

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