『チェンソーマン』や『呪術廻戦』のような、これから伝説になるであろう超面白い作品は、多くの人達と熱気を共有しながら、リアルタイムで読むのが間違いなく一番面白い。
マンガ『チェンソーマン』は少年漫画の皮を被った重すぎグロエロ超良作文学マンガ。 – 読めるブログ
それと同じように、ミュージシャンも、宇多田ヒカルさんの時のように、
「これから日本の歴史に残るような名曲を作ってくれることが確定している天才」
が現れたら、リアルタイムで追いかけていくのが一番楽しめる。Liveも行けるし。
そして今一番追いかけたら楽しめるミュージシャンは、間違いなく藤井風さんです。
藤井風さんは、天才ってみんなが言いたくなる音楽のセンスに加えて、超イケてるルックスと、鬼のように落差のあるギャップも持っているので、観ていると音楽以外の面でもめちゃくちゃ面白いです。
そんな藤井風さんについて書きたいことがたくさんあるので、2回に分けて紹介していきます。
藤井風の楽曲の気持ち良さが現れた代表曲
藤井風さんは、多くの音楽関係者が「宇多田ヒカルのようだ」と評するのも納得の、唯一無二の作詞作曲能力と歌声を持っています。
R&Bポップの最高傑作『何なんw』
風さんは、その才能だけでなく、ピアノの技術力の高さや、性格の素直さ、なども影響して、本当に幅広いジャンルを吸収したことがわかる、さまざまな楽曲を作ります。
なので、ジャンルを分けることは不可能なんですが、あえて中心になりそうなジャンルを一つあげるとするならば、R&Bです(本当に幅が広いので無理やりあげるとすればですが。)
これは風さんが少年時代から動画をアップしている、自身のYouTubeチャンネルのたくさんのカバー曲の中に、マイケル・ジャクソンなどR&Bミュージックの物が多いことから感じました。風さん本人も「90年代のR&Bが大好物」と言っていますし。
そこで、今回はそのR&Bのテイストが感じられる名曲、そして風さんの現段階での代表曲でもある『何なんw』に絞って紹介します。
風さんの楽曲は、まだデビューして一年程度なのに、全ジャンルを網羅しているので、全て紹介してもキリがないからです。
日本のR&Bポップの完成系『何なんw』
R&Bの良さである、「綺麗で切ない。なのにのれる!」という要素を完璧に作り上げた名曲がこの『何なんw』です。
僕が風さんを知った曲でもあり、2020年に1番聞いた曲でもあります。
「何なん」という関西の方言と「w」マークによって、「なんかウケ狙いのギャグソングか?」と油断していたことで、聞いた時の衝撃が余計にすごかったですw(←使ってみた)
90年代のR&Bって僕も大好きなんですが、出だしからR&Bポップの名曲、『I Like It』を思い出させる、軽やかで美しいイントロを聞いた瞬間から一気に好きに。
晴れた日の朝にも、綺麗な夜にも合うような素敵な曲調が『何なんw』も『I Like It』も最高です。
方言を使った印象的な歌詞
更にこの曲が面白いのは、そんな洋楽のテイストを感じさせる曲調の中に、岡山の方言がバシバシ出てくるところ。
初めて『何なんw』のMVを観た時、曲調とニューヨークで撮影されたThe・アメリカな雰囲気の中、いきなり「あんたの歯にはさがった青さ粉に 触れるべきかいなかで少し悩んでる」という、方言中の方言が飛び出した時の、インパクトはすごかったです。
「はさまった」を「はさがった」っていう方言があることすら知らなかったので。
しかしそんな始まりから、どんどん飛躍していき、「正しい行動を知っていながら行えない自分との葛藤」の話に。
この飛躍も素晴らしいし、何よりその歌詞と共に盛り上がる音楽が素晴らしい。
「わしは言うたが」「なんでなんも聞いてくれなかったん」など、なまりの持つ音の気持ち良さで、曲の良さが倍増している。
千鳥といい風さんといい、最近岡山がすごすぎるなぁ。
洋楽の影響と独自の要素をポップソングに
風さんが小学生の時からアップしている、YouTubeのカバー動画達を見ればわかるけれど、洋楽はもちろん、
・宇多田ヒカル
・椎名林檎
・安室奈美恵
などのカバーを多くしていて、「洋楽の影響を感じさせながら、独自の音楽を作り、さらにポップに仕上げることができる」人達の物が多いことから納得させられる。
洋楽の影響をそのまま出すんじゃなくて、自分の色をいれながら、みんながノレて好きになる良質なポップソングにできるところが素敵。
それこそ鬼滅の刃のように、「子供も若い人達も大ファンだけど、なんか親世代もめっちゃ好きだよね」みたいなムーブメントを起こしてくれそうでワクワクします。
さらにそのキャラクターが、なんなら楽曲と同じくらい強烈に驚いたので、次回紹介していきます。
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